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うつ病の認知行動療法
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Cognitive-Behavior Therapy for Depression |
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ジャクリーン・B・パーソンズ博士
ジョーン・デヴィッドソン博士
マイケル・A・トンプキンス博士
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解説・監修:
大野 裕
慶應義塾大学教授(保健管理センター)
慶應認知行動療法研究会代表
■DVD
■全2巻
■収録時間 第1巻:63分・第2巻:103分
■商品コードDA-2001・DA-2002
■各巻 \9,257(税込)
■各巻ブックレット付 |
このDVDはAPA(アメリカ心理学会)「うつ病治療のための認知行動療法」全5巻よりデモンストレーション部分(6ケース)を抜粋し、大野裕先生による解説を加えたものです。大野先生はCBTの基の理論である認知理論をうち立てたA・ベック博士に米国留学中に直接に師事した経歴を持ちます。面接場面を見ることにより、それぞれのケースに最適な対処法が明らかになり、認知行動療法的アプローチを具体的に理解する上で、必見のDVDと言えます。精神科医・心理療法家の方々はもとより、一般医療・教育現場・企業の人事・労務に携わる方々にとっても興味深く、有効な教材です。
うつ病の認知行動療法T 商品番号DA-2001/収録時間:63分
1.認知行動療法の概説
認知行動療法とは、A・ベック博士の認知理論を基にしております。A・ベック博士のうつ病に対する認知理論によれば、あるライフイベント(生活上の出来事)が、その人に特有のスキーマ(自己・他者・世界・将来に対する中核的信念)を活性化させ、認知の偏りが生じ、それが「うつ」や不安などの症状を引き起こすと考えられています。同理論では、抑うつ症を3つの要素(認知・気分・行動)から考えていきます。
2.症例の概念化と治療計画
ソフトエンジニアのジョンは、昨年6月転職のためカルフォルニアから引っ越してくる。前職と違い一人で仕事を任されるようになった彼は勝手の違いに戸惑い、上司の期待に応えられないのではと不安を感じている。仕事中はメールとコンピューターゲームをして過ごす。週末は、これといった社交も無しにいつも孤独を感じている。
3.治療セッションの構造
アレクサンドラは、いつも何かに追い立てられていて落ち着かない。物事の優先順位がつけられず、やるべき事が多くてまとまらない。社内での人間関係も築くのが苦手で、上司ともうまくいかずに不安感を感じているがどうしていいか解らない。
うつ病の認知行動療法U
商品番号DA-2002/収録時間:103分
1.思考記録表の使用
ジョシュは、交際中の女性と別れたいと考えている。どうしたら彼女を傷つけずに別れることができるか?今日こそは別れを告げようと悩んでいたある日、彼女が家にやってくる。思考記録表を使い自分自身の考えをまとめる。“果たして僕は結論を急ぎ過ぎたのでは?”
教師シモンは、いつも生徒からの評価を気に病んでいる。“私は無能で悪い教師だ”と自分を責めてしまう。本当に彼女は悪い教師なのか、それとも....。他者からのネガティブな評価にばかり過剰に反応し、自分へのポジティブな評価は見落としてしまいがち。
2.活動記録法の利用
自殺稔慮のあるクリスティンはほとんどの時間を自室のベッドで過ごしている。親のサポートで、やっと面接室にやってくる。どんなことを要求されるかと緊張している彼女にパーソンズ博士は活動記録表を使い、彼女の生活レベルに合わせた提案をする。セッション後、患者からのフィード・バックのコメントあり。
3.スキーマの変え方
ジョルジアは女性への偏見の強い夫と数年前に離婚。現在は会社務めをしながらきちんとした社会生活を営んでいるが、常に“自分は無価値”だと思い込んでいる。ネガティブスキーマの強いジョルジアは、娘の優しさや、同僚から示される好意に気がつかない。PDLを使いネガティブスキーマを変える。
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