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アクセプタンス & コミットメント・セラピー
−マインドフルネスとアクセプタンスにもとづく新世代の認知行動療法
ACCEPTANCE AND COMMITMENT THERAPY
スティーブン・C ヘイズ博士
Steven C. Hayes, PhD
日本語版監修
武藤 崇(立命館大学文学部)


■DVD
■カラー/日本語字幕スーパー
■収録時間:104分
■商品コードDA-1504
■\24,840(税込)

 アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT:アクト)は,弁証法的行動療法(DBT)と並んで,新世代の認知行動療法(第三世代の行動療法)の代表的な療法の一つである。そのため,心理・行動的な問題が持っている内容や形態ではなく「文脈と機能」を焦点化する。また,従来の認知行動療法のような直接的で指示的な技法だけでなく,「間接的で体験的」な技法(フォーカシング,ゲシュタルト療法,ブリーフ・セラピーといった技法と類似したもの)を積極的に使用する。

 ACTが持っている固有の特徴は,1)「ことば(言語)」の有用性と有害性(両義性)に関する基礎研究との連関によって進展している,2)六角形で示される「心理的柔軟性のプロセス」モデルに基づいて治療・援助が進められる,という点である。つまり,人間がことばを持つことによって不可避に抱え込んでしまう問題に対して,従来とは異なる(時には,従来とは正反対の)プロセスで治療・援助する,という点にある。そのプロセスをさらに簡潔に表現すると「アクセプタンス」と「コミットメント」となるのである。ただし,ACTにおけるアクセプタンスとは,ネガティブな思考や感情を修正・除去するのではなく,観察・受容することを意味する。そして,コミットメントとは,ネガティブな体験を逃避・回避することに腐心するのではなく,自分の価値を再発見・再自覚し,それに基づき自分のペースで行動していくことを意味する。このようなアクセプタンスとコミットメントが「ペアになって社交ダンスのステップを踏んでいく」ように柔軟にセラピーを進めていくのである。

 このDVDにおいて,博士は,アフリカ系アメリカ人の女性に対してセラピーを行っている。彼女には複数の健康問題があり、自分の母親の期待に沿うことができないことに対する怒りと罪悪感に苦しんでいる。そのような問題に対して,博士は,クライアントが自分の感情を受け容れ、自分の思考をマインドフルに観察し、罪悪感ではなく自分自身の価値によって自分の行動を決定できることに気づくようにセラピーを進めている。さらに,このDVDでは,そのセラピーの進め方が,どのように「心理的柔軟性のプロセス」モデルに基づいて展開しているかを丁寧に解説している。ACTの実際を知る上で,非常に貴重な資料となるだろう。

スティーブン・C ヘイズ博士
ネバダ大学リノ校心理学科臨床心理学 教授
博士は32冊の著書と約400の科学論文を発表しており、研究を通して言語と思考がいかに人間の苦悩を引き起こすかを証明してきた。博士が中心になって開発したアクセプタンス&コミットメント・セラピーは近年,人気の高いセラピーとなり、広範な領域において驚くほど有用である。
 著書"Get Out of Your Mind and Into Your Life"(邦訳本のタイトルは『<あなた>の人生をはじめるワークブック:「こころ」との新しいつきあい方 アクセプタンス&コミットメント』−ブレーン出版)はTime誌の長い記事で特集され、一時期米国内でセルフ・ヘルプ本としてベストセラー1位を獲得し、「ハリー・ポッター」をも凌ぐ売上を示した。

行動認知療法学会(Association for Behavioral and Cognitive Therapy)元会長他。Lifetime Achievement Awardや行動分析学会
(Society for the Advancement of Behavior Analysis)のImpact of Science on Application award受賞
監修にあたって:武藤 崇(立命館大学准教授/ネバダ大学リノ校客員研究教授[2007-2008年])

私たちは,ことば(言語)を持つことができたために,牙も翼もなくても,この地球上で他の生物より圧倒的に優位な立場でサバイバルをしてきました。しかし,それと同時に,ことばによって振り回されるという問題も抱え込むことになりました。おそらく,他の生物よりも圧倒的に(絶望的に)残虐非道にもなれてしまうのも,ことばという「フォース(理力)」が持つダークサイドによるものなのかもしれません。ACTは,単なるセラピーの枠を越えて,人間の新たな可能性を示唆していると言っても過言ではありません。ACTが提供する「心理的柔軟性のプロセス」モデルによって,ことばという人間固有の「器官」との新たなつきあい方を「いま,ここ」に。



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